筆もじスト 小林佳織 かおりんのブログ

あなたや写真から感じた事が私の手を躍らせます。ことばを書くのも子どもたちとあそぶのも私にとって大事なこと。筆を通して表れることばはただ一つのもの。

自分の気持ちを表現するきっかけとなるものとは

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キッズのMaco'塾では

作ったら味見をします。

お料理だものね、当たり前。

 

味噌汁を味見すると

みーんな

美味しい!

っていうんです。

でも明らかに薄い。

ある時

でもさ、美味しいかどうか調べるための味見だから

美味しくない時があるかもしれないよねー。

と言ってみたら

ある子が

…うーーーん

なんか…うすいかな?

と口に出した途端

うーん、うすーい!

の大合唱( ^ω^ )

 

何が正解

なんてない

味覚はどこまでも主観的なものだから

4人いたら4人分のちょうどいいがあるはず。

まだまだこのクラスは年少組だから

周りの声に乗っていくことを

流しているけれど

いずれ

一人一人がどう思って

どう感じているのかを

自分の言葉で言えるように。

 

たかが

「味見」とはいえ

自分の気持ちを表現する

という観点で見れば

立派な課題になるにであります。

こだわっていたことは覚悟のなさの現れ

私の書いてる筆文字の源流である個性筆では

筆はツールである

ことが大前提。

それぞれの持ってるものを

表現する手段として在ればいい。

 

それ故に

書き方ではなく在り方

という事を思って講座を組み立てていました。

でも先日

自分の受け持っている子どもたちへ

 

自分の言葉を伝えたい

 

というご依頼を受け

一日一緒に作る時間を持たせていただきました。

彼女がひとりひとりを想って

紡ぎ出した言葉は

他の誰にも代えられないもの。

 

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卒業に向けてのこの時期に

あえて自分で書くことを選んだその思いに応えられたらと引き受けた事でしたが

図らずも自分にとって

今までこだわってきた事から放れる事であり

それがまさしく「仕事」への分水嶺となりました。

 

いままでこだわってたのは

覚悟がなかったから

ただそれだけのことでした。

 

筆もじって楽しいよ

そんなシンプルなことが

伝えたいことなのかもしれません。

 

 

そんな筆もじプチレクチャー付きの

参加型ライブペイントィングをやります。

 

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日時:2017/4/16(日)10時〜18時
場所:東京文具共和会館
東京都台東区柳橋1-2-10 JR総武線都営地下鉄浅草線「浅草橋」下車徒歩6分
公式サイト:http://festa.kasako.jp/2017tokyo/

誰もが遊びに来れる!入場無料の楽しいイベント。好きを仕事にする見本市=かさこ塾フェスタ。それぞれの好きを武器にしたかさこ塾生たちが共同で出展し、セミナー、ワークショップ、相談ブース、セッション、展示、物販などで来場者を楽しませるイベントを開催します。

セルフマガジンコーナーではたくさんのセルフマガジンも並びます。

 

是非足をお運びください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3.11を経験して思う 今子どもに身につけさせたいチカラ

まだあの日の記憶が

体感としてあるうちに

子どもたちには

 

困った時に

どうにかする気持ちになること

 

を叩き込まないと。

私たちは非日常の生活にいつなるかなんて

わからないんだという事を知ったはず。

だからこそ

未来を歩く子どもたちが

自分の力で自分で立ち上がっていけるように

大人はそのために何ができるかを

考えるべきなのだ。

 

英語とか水泳とか数多くの習い事は

非常事態ではあまり足しにはならない。

生活をどうやってしていくのか

どうやって毎日を暮らしていくのか。

生きるために必要な事

その力をつけるためにできる事

 

日常生活のどんな些細なことでもいい

ハンカチがない

歯ブラシがない

洋服がない

どうってことない事でも

子どもにとっては

いちいち危機的状況になっている。

その時どうするか。

聞く、頼む、自分でやる

色んな選択肢があるはず。

それを考えて決められる時間を持つ。

大人からしたら

ちょっとやってしまえる事でも

あえてやらない。

それがひいては子ども自身の力になるから。

面倒だし時間もかかる

でも思い出さなくてはならない。

大きな災害は近い将来必ず起きるって事を。

 

今小さい子を育てているお母さん

緊急時に自分が近くにいるとは限らない

すぐに戻れるかもわからない。

そうなった時に

子どもが自分でなんとかできるように、

困った時に

「困ってます」と言えるように

普段からの生活を考えてみたほうがいい。

大事なのはすべてのことをやれるかどうかじゃなく

なんとかしようとする気持ちを持つこと。

そして動くこと。

言葉でも行動でも。

 

それがあの日から始まった生活を

次に生かす事になる。

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3月10日に思うこと

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3.11が起きてからは

東京大空襲の話題はそうでなくなりましたが

72年前のこの日未明

東京は焼け野原になっています。

このあたりから全国の主要都市はほとんど空襲を受けています。

 

私が生まれ育ったのは文京区ですが

近くのお稲荷さんの狐さんは首がなかったり

欠けているものもありました。

子どもの時分は

爆弾が落ちたんだよ

と聞いても

そうなんだー

としか思っていませんでした。

子どもを持ってからの方が

恐ろしさや理不尽さを感じてばかりです。

 

実母は当時6才

その日は防空壕の中で

煎り大豆をずーっとかじっていたそうです。

呑気だなあと思っていましたが

あまりの恐怖にそれしかできなかったのだろうなと

今は思います。

未だに母は焼夷弾の音を忘れていません。

 

どんなに昔のことでも

子どもの頃に抱えた思いは

残っています。

今を生きる子どもたちに

どんな思いを抱かせるのか。

それは大人が作って来たこと。

 

それぞれの子どもたちが

それぞれの良さを感じて

それぞれに輝けるような

そんな未来になるように

今できることを

やっていく。