筆もじスト 小林佳織 かおりんのブログ

あなたや写真から感じた事が私の手を躍らせます。ことばを書くのも子どもたちとあそぶのも私にとって大事なこと。筆を通して表れることばはただ一つのもの。

昭和育ちと平成育ちの味覚の差

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3、4才児対象の料理教室(Maco塾)で

ナポリタンを作ったのですよ。

上に乗せたのは

 

バジルとクレソン

 

今まで子どもたちは

三つ葉で顔をしかめ

セリは臭いと

紫蘇からは顔を背けてました。

いざバジルをくんくんと嗅いだ時

「これトマトソースの時の匂いだー」とのたまい

味見にトッピングしたのもそのままペロリ

問題ナッシング。

 

何が起きたんでしょうね。

 

香りの強いものは

敬遠されるはずという思い込みは

すっかりハズレ。

 

結局

味覚=慣れ親しんでいるかどうか

 

昭和育ちの私の食歴を思い返しても

バジルが登場するのは

90年代以降。

家庭で気軽に使うようになったのも

21世紀ぐらいでしょうかね。

あくまで個人的な見解だけど。

 

ところが平成に生きる彼らは

バジルは慣れ親しんだ香り

つまり小さい頃から何度も目にして香りを感じ食していた。

という事。

 

とどのつまり

好き嫌いの原因の一つには

不慣れなもの

というものがある。

 

だから最近の小さい子は

パクチー大好きな子もいるそうです。

お母さんが食べてれば慣れるものね。

でも家じゃでないそうですが。

 

こうして食歴を重ねて食文化が

継承されて行くのです。

慣れてないものをいきなり歳を重ねたから食べろ

というのは乱暴な話。

やっぱり毎日の暮らしを

地に足つけてしっかりと。

今積んでることの集大成がその子になる。

そこを忘れないようにしたいもんです。