筆もじスト 小林佳織 かおりんのブログ

あなたや写真から感じた事が私の手を躍らせます。ことばを書くのも子どもたちとあそぶのも私にとって大事なこと。筆を通して表れることばはただ一つのもの。

3月10日に思うこと

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3.11が起きてからは

東京大空襲の話題はそうでなくなりましたが

72年前のこの日未明

東京は焼け野原になっています。

このあたりから全国の主要都市はほとんど空襲を受けています。

 

私が生まれ育ったのは文京区ですが

近くのお稲荷さんの狐さんは首がなかったり

欠けているものもありました。

子どもの時分は

爆弾が落ちたんだよ

と聞いても

そうなんだー

としか思っていませんでした。

子どもを持ってからの方が

恐ろしさや理不尽さを感じてばかりです。

 

実母は当時6才

その日は防空壕の中で

煎り大豆をずーっとかじっていたそうです。

呑気だなあと思っていましたが

あまりの恐怖にそれしかできなかったのだろうなと

今は思います。

未だに母は焼夷弾の音を忘れていません。

 

どんなに昔のことでも

子どもの頃に抱えた思いは

残っています。

今を生きる子どもたちに

どんな思いを抱かせるのか。

それは大人が作って来たこと。

 

それぞれの子どもたちが

それぞれの良さを感じて

それぞれに輝けるような

そんな未来になるように

今できることを

やっていく。