筆もじスト 小林佳織 かおりんのブログ

あなたや写真から感じた事が私の手を躍らせます。ことばを書くのも子どもたちとあそぶのも私にとって大事なこと。筆を通して表れることばはただ一つのもの。

有償、無償のジレンマは業界問わずある問題なのだ

立て続けに

演奏家さんや漫画家さんへの

「プロのものを無償でもらう」

ことについての記事を読みました。

 

でもね

保育業界でも同じです。

結構気軽に頼んだり

「共働きだと保育料6万もするの。保育料高〜い」

って言ってませんか?

 

あのね、それはご自分の

「昼間やってることが月6万ですよ」

という提示を抵抗なく受け入れる

ということですけど

わかってらっしゃいますか?

時給900円じゃ安いとかおっしゃってますよね。

そこのちぐはぐさに

いい加減気づきましょうよ。

自分の及ばない事をお願いするには

対価が発生すると思うんですけどね。

 

子どもの世話というのは

「人の好意」に所以している部分が多いので

提供側も対価を拒む事が標準なのも

根底にあるのですけど

「子どもを育てる」

事が誰でもできて

対価を求めないのが当たり前

という感覚はおかしいんだって視点を入れるべきだと思うんです。

 

私も子どもの育ちに関わる業界にいたものとして

頼まれたら喜んで面倒みるし

手一杯のお母さんの一助になればという想いは

大いにありますが

そんな人からこそ言ってみてもいいかなと

思うわけです。

 

結果的に今の状況が変わらないとしても

対価を求めちゃいけない土壌から

対価が発生することに対する意識がある

事に少しでもなっていったら

需要側、供給側という形じゃなく

子どもの育ちを共に作り上げる形に

なっていくんじゃないかな。