筆もじスト 小林佳織 かおりんのブログ

あなたや写真から感じた事が私の手を躍らせます。ことばを書くのも子どもたちとあそぶのも私にとって大事なこと。筆を通して表れることばはただ一つのもの。

3、4才児で順番がわかっているのは3割(当社比)

今日のMaco塾

年中(4歳児)になったばかりの子が

一旦列を離れて戻った時に

詰められてるのをみて

すっと後ろに回りました。

これはものすごい進歩!

「列離れちゃったもんね。並んでたら順番回って来るから大丈夫ってわかってるんだね」

と本人の行動を

言葉で紐つけする事で

自分の行動の意味づけが進んでいきます。

 

この進歩を感じるには

3歳から4歳の子にとって

本当の意味で

「順番」を理解しているのは3割(当社比)

ということを知っているから。

 

本当の意味ってどういうことか。

 

並んだ時に生じる

「優先権」を理解しているかどうか。

腑に落ちているかどうか、とも言えます。

 

つまり並んでいてその場を離れます。

はい、その時点で並んでいる権利は消失します。

戻ってきたら後ろに並び直すのが道理ですね

 

子どもにとっては

並んだ時に認識できるのは

よくて前の子

ほとんどは目標物しかみていません。

そういう状態から

様々な経験を通して

順番を理解していくのですが

あいにく

「順番よ」という言葉を記号としてしか

理解していない事が多数あります。

当たり前です。

自分の前の子しかわからない子が

列、複数の人数を理解することはできませんから。

 

だからそこに大人の交通整理が必要になるんです。

今まだれの後ろにいるの?

前は誰だった?

離れたら順番は来ないよ

等々

一度や二度でわかるはずはなく

何度もなんども繰り返し

理解できた時に

認めていく

この積み重ねが

今回の進歩への道のりだったわけです。

 

大人の当たり前も

こうやって子どもの頃から積んできた結果。

なんでこんななの!

って思ったら

そこにいくまでにどんな道を進んでいくのか

そのためにどういう気づきがあればいいのか

そんなことを思ってみると

子どもといる時間もまた一興です。

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蕗の筋取りに真剣な眼差し

これも指先の練習にぴったり