筆もじスト 小林佳織 かおりんのブログ

あなたや写真から感じた事が私の手を躍らせます。ことばを書くのも子どもたちとあそぶのも私にとって大事なこと。筆を通して表れることばはただ一つのもの。

子どもの絵 見えたように描くということ

子どもの絵といって思い浮かぶのが

頭足人

頭から手足が出ます。

私はこの時期の絵が大好きです。

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     たまちゃんがうさぎにへんしんしてるの

                                3才6ヶ月 次男

       頭足人と同様に顔から足出てます。

       横についてるのはしっぽ。

       3番目なので発達は早めと考えてください。

 

 

 

でも巷で聞こえる声は違うようで

なんで顔から手足が出るの?

とばかりに

違うでしょう

体は?

首は?

耳は?

と質問ぜめ。

 

そりゃあ子どもたちは

嫌になりますよ。

でも親は絵を描くのが

好きになってほしいと思ってる。

ここ重要

「親は」です。

大人がそう思ってるだけで

子どもが好きになりたいと

思っているわけじゃない。

だって子どもが絵を描くのは

 

心が動いた時

 

だからです。

そうやって描いたものを

こうしたら?

ああしたら?

と言われるのは

受け入れられてないつまり否定されている

ということと同じ。

 

悲劇です。喜劇ともいうけど

大人の思いがここまで伝わらないという事実。

 

心が動いた時

ですから

印象に残ったもの、

見えるものつまり認識されているものを

じゃじゃーんと描きます。

ということは

子どもにとって頭から手が出るのは

自分から見て見えるのが手だから

見えるのが足だから描く

それだけのことです。

 

子どもが生活していく中で

他の子と遊んだり

ケンカしたりして

認識、つまり世界が広がっていって

初めて絵も広がっていきます。

だからね、子どもに絵に出てくる他の人は

「お母さん」なんです。

一番身近でしょう?

そういうこと。

ちなみにお母さんの顔が細長くなるのは

下から見上げてるからですよ〜。

見えたように描くんです。

 

子どもの思いを

今こういう風に見えてるんだなあって

みてみてください。

日付け、注釈も忘れずに。