筆もじスト 小林佳織 かおりんのブログ

あなたや写真から感じた事が私の手を躍らせます。ことばを書くのも子どもたちとあそぶのも私にとって大事なこと。筆を通して表れることばはただ一つのもの。

物語だからこそ描ける事

スウィーニー・トッドを観劇

幕が下りたその時

ただただ襲ってきたのは

無力感とやりきれなさ。

こんなに救いようがない事ってあるのか?

帰る道すがら

息子、娘は思い思いに語りだしていた。

幸せであったであろう要素

共感できる部分

理解できない部分。

この物語は沢山の理不尽と矛盾を

これでもかと突きつけてくる。

都合よくいい話にはならない。

そして最後に示す

「誰にだって起きうること」だと。

 

そして再び考える。

何がどうしたら良かったのか。

ぐるぐる考えても

答えは出ない。

ただ沢山の感情が湧いてくる。

正解もないし、答えもない。

そういう事を目の前で見せてくれるのが

作品の果たす役割でもあり

舞台という装置を使って知ったことは

人生の幅出しになる。

観劇っていうのはこれだからやめられない


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