筆もじスト 小林佳織 かおりんのブログ

あなたや写真から感じた事が私の手を躍らせます。ことばを書くのも子どもたちとあそぶのも私にとって大事なこと。筆を通して表れることばはただ一つのもの。

母の気持ちを今再び知る

「思ってくれるっていうのがありがたいのよ〜」

 

初めてこの言葉を意識したのは

小学5年生だったかの

八ヶ岳林間学校帰り。

お小遣いを持つような行事ではなかったのもあり

私はビニール袋に

八ヶ岳の空気を入れてもって帰った。

 

当然家についた頃には

袋はぺしゃんこになっていて

あんなに美味しい空気を

吸わせてあげられずに

残念な顔をしていたのであろう。

 

その時に今は亡き母が

「誰かの事を思い浮かべることが一番のおみやげ」

と言い

「思ってくれることがありがたいのよ」

と言ってくれたのだ。

その頃はありがたいなんてねえと

思ってたりもしたのだけど

先日

ムスメが

 

「お母ちゃん好きでしょ」

 

と、お高そうなほうじ茶プリンを

買ってきてくれたのです。

 

いやあ、じわっとくる嬉しさ。

あの時、きっと母も同じように感じたのかな。

自分の事を思ってもらえてるってことは

やっぱり嬉しいものなんだな。

優しさはまわっていく。

 

 


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